写真同じです
■金彩とは、染付けの上に釉薬をかけ1300度で焼成を行い、その上に有田焼伝統の色絵具で絵付けを施して800度で焼成し、赤・緑・青・黄色などの色を取り入れて、さらにその上に金を使い模様を付け装飾した有田焼の伝統様式です。一色の色を使うごとに一回づつ焼成するため、一つの作品が出来上がるまでに5回から10回ほど焼成を行い作品が作られます。あでやかな金彩を独創的な色彩とレイアウトで盛り込んだ華麗で格調高い作風です。
■菖蒲の扁平な葉っぱ形が刀に似ていることや、非常に爽やかな香りで邪気を祓うといわれて、縁起のいい植物とされています。また、菖蒲は「しょうぶ」と読む音から、勝負強さや礼儀正しさ(尚武)を意味するといわれています。古くより優美な花姿が好まれ、色鍋島や古伊万里の作品に非常に多く描かれてきました。優美で気品ある菖蒲は、現代でも大変人気がある文様です。
■梅・厳冬に耐えて、他の植物に先駆けて開花する梅は、生命力の象徴とされています。また、子孫繁栄と長寿円満を授ける縁起がよい花として尊ばれ、良縁をもたらすとも伝えられています。吉祥を呼ぶ、昔ながらのおめでたい文様です。
■竹・笹・成長の速さより「成長」や「出世」の意味や、風雪や厳寒に耐え緑を保つ竹は長寿の象徴とされています。古くより風格ある佇まいが好まれ、古伊万里や色鍋島の作品に非常に多く描かれてきました。蘭、梅、菊とともに四君子と呼ばれてこよなく愛されている吉祥文様です。
■扇・扇子は広げると扇形になり「末広がり」になることから、縁起が良いとされています。有田焼や伊万里焼の文様としては、扇型の窓絵のなかに花や鳥などが多く描かれてきました。典雅な文様で、幸せが末永く続くようにと願いが込められている伝統的な吉祥文様です。
■青海波・波を扇状の形に描き互い違いに重ねた幾何学模様です。伝統文様として完成された美しさが万人に好まれ、色鍋島や古伊万里の作品に非常に多く描かれてきました。どこまでも広がる大海原に絶えず繰り返される波のように、平穏な暮らしがいつまでも続くようにという願いが込められた吉祥文様です。
■サイズ・高さ30.2cm 径19.2cm
(手造り、手描きのため色彩や寸法に多少の違いがある場合がございます)
■素材・磁器
■デザイン・菖蒲・竹・梅・丸文様・青海波文様・扇
■限定作品・陶歴しおり付き。作者銘入り。桐箱入り。
■お取り扱い方法・有田焼の花瓶ですので特別なお手入れの必要はございません。