HOT ! 印象派のカメラ‼️ SEMFLEX 6X6 Som Berthiot

SEMFLEX 6ｘ6 中判２眼レフカメラの出品です。 搭載のレンズは、Som Berthiot Paris Anasthigmat 75mm f3.８、 ソンベルチオは、アンジェニューやキノプティック、エルマジーなど、フランス製の個性的なレンズが多い中、P.Angenieuxと並んで、高画質映画撮影用レンズのメーカーとして特に有名です。 代表的なシネレンズレンズではなく、滅多に見ない中判カメラレンズです。 6x6のラージフォーマットは、35mmフルサイズが見慣れた目には、革新的に映ることと思います。 66版（6×6判）のフィルムは、35mmフィルム（フルサイズ）と比べて、フィルムの面積がおよそ3.5倍、フィルムの面積が大きいため、細部まで精密に描写され、ボケの表現も豊かで、とろけるような仕上がりになります。 ソンベルチオのレンズは、硝材が柔らかいので、経年劣化による前玉にスレキズが多い物がありますが、 コレクションで保存していたカメラなので、ヘアーラインがごく薄く見られますが、カビホコリも殆どなく、割合に綺麗なレンズだと思います。 ビューレンズは、f3.3と明るいレンズが付いていますので、ピント合わせがし易いです。 ボディに当たり凹みは無く、カメラケースが付属します。 絞り、シャッター、クランク等、可動部分に不具合はありませんので、フィルムを入れればすぐに撮影できます。 フランスのレンズの特徴は、19世紀末～20世紀初頭にかけて、欧米を中心に広く展開されたピクトリアリズム（絵画主義）は、写真と絵画とを完全に分離させ、写真の芸術性や社会的地位を高め、精神性の高い写真独自の芸術表現を目指しました。レンズの特徴は、そんな写真の潮流が根底にあるのかも知れません。 目の前の光景を正確に写し取るのではなく、光の質や変化、人間の目に近いぼやけ方を描く…… それはまさに１９世紀後半にフランスで勃興した印象派の絵画と相通ずるものがあるような気がします。 モネやアルフレッド・シスレーの絵のように、フランス製レンズのこのカメラで撮った写真は、それらを彷彿とさせることと思います。 ご検討の程、よろしくお願いいたします.