写真同じです
シャリっとした質感のしなやかな練色の地に、老竹色の緑、紫鼠色、鳩羽鼠色の明るい藤色などで段熨斗目のような段が市松の形に取られ、そこに大きめの七宝繋ぎの文様が代赭色のオレンジや湊鼠色のグレー味のある水色、薄色や鳩羽鼠色の紫系の色の糸で織り出され、その中に生成り色の糸と金糸と銀糸でお花の模様が織り込まれた、格調高さの感じられる華やかな袋帯です。
有職文様のひとつでもある七宝文様ですが、七宝とは仏教の経典に登場する七つの宝、金、銀、瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・・・・亟(しゃこ)のことを表していて、富や繁栄の象徴として高貴なものとされています。
七宝繋ぎとは、同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねて連続させた模様で、子孫繁栄や円満、縁や調和を表します。
そういった吉祥文様でもありますが、熨斗目絣のような織りの絣足などを見ますと、古い能装束を彷彿させるような華やかさも感じられる、素晴らしい帯となっています。
こちらの帯ですと、色留袖や訪問着、附下、地紋無地、江戸小紋などのお着物に合わせて、ご結婚式の披露宴やパーティー、式典などにご出席されるのも良いと思います。
またお茶のお席や和のお稽古の発表会などにお召しになったり、少し改まったお食事の会やご挨拶のご訪問、観劇、美術鑑賞や音楽鑑賞などにお召しになったりするのも良いのではないでしょうか。
七宝繋ぎの連続文様の中に、白と金銀の糸で織られたいろいろな形のお花の模様がひと際華やかさを表しているようで、フォーマルの装いを素敵に演出してくれそうです。
綺麗なパステルカラーの上品な色合いが、気品のある装いを実現してくれると思える、大変おすすめの一点です。
未着用品。
地の色は練色「和色大辞典 #ede4cd」
市松の色は老竹色「和色大辞典 #688058」
紫鼠「和色大辞典 #71686c」
鳩羽鼠「和色大辞典 #9e7e83」
七宝の色は代赭(たいしゃ)「和色大辞典 #bb5520」
湊鼠「和色大辞典 #80989b」
薄色「和色大辞典 #9e7e83」
花の色は生成り色「和色大辞典 #fbfaf5」
をご参照下さい。
▼▼▼帯とご一緒にガード加工がオススメです!▼▼▼