HOT ! 貴重杢目Sugi NB5 34インチ超アップグレード済

アンサンブルの中では真価を発揮する音です。他のパートと被るところは削られ、ベースらしさと音抜けに必要なところはしっかり残っています。アンサンブル用にハイレベルなイコライジングが施されている感じなので、エフェクターやアンプのEQはフラットで、少し重みを出したい時は低域を2〜3ミリ上げるだけで音作りが完結していました。 音が変に特徴的ではないので、接続したエフェクターの1番良いところを発揮させてくれる印象でした。 Sugiでは珍しく34インチなので弾きやすく、ローBの鳴りも両立しています。 アルダーのボディはチェンバードされ、重さは感覚的には3.8kg位だと思います。チェンバードはSugiが音に影響がないよう研究した成果が表れており、ヘッド落ちもありません。 ネックは枯渇したアクアティンバーメイプルが使われています。指板はローズだと思います。黒々とした指板も本機のチャームポイントです。Sugiではもうキルトトップは作れず、もし木材が調達できてオーダーできるとしても100万円超えになるそうです。 フロントPUオンリーだと音が暴れますが、リアを混ぜると落ち着き、両PUフルでは良い意味で耳に残るフロントPUの質感は残りつつ暴れない扱いやすいサウンドに。そのおかげか5弦特有の4弦よりもドンと響かないという傾向は薄いですし、音が立体的に響き「さりげないゴージャス感」が感じられます。 プロの現場仕様にアップグレードしてもらっています。ポット、配線材はグレードアップし、ジャックは接点が2つずつある信頼性の高いものに、コンデンサは全体をしっかり再生することとミドルのクセをなくすことを目的にHAMPBACKのブルーに。ブリッジも鳴りを考え変更、ストラップピンはストラップが外れにくいものに変更。ストラップピンのフェルトを革のものに変更。木工加工はありません。 ヘビーユーズせざるを得なかった本機への信頼性の証としてウェザーチェックなど使用感はありますが、遠目には分からないと思うのでライブ等では「ただただ見惚れる」ルックスでそこからこの音が出されるというのは控えめな方でも「ドヤ！」と思いながら演奏してしまうでしょう。 気になる打コンはネックですが演奏の邪魔にはなりません。むしろ「相棒が一緒にいてくれる」と心強い気持ちになれます。