アモン・アマース初期4部作のリマスターセットです。
それぞれに追加ボーナストラックとドイツでのパフォーマンス「Bloodshed over Bochum 2008」での音源CD付き。
それぞれ初期4作品をアルバム順にまるごと演奏した貴重なライブ音源で音質も◎です。
全て国内盤日本語対話帯付きですが、THE AVENGERのみ帯がありません。
ONCE SENT FROM THE GOLDEN HALL
1998年。ギターが1人抜け、ドラムが交代。4人編成。全曲をギターが作曲し、ボーカルが作詞する。メロディック・デスメタルとしては質が高く、特にボーカルとギターの音、メロディーが大きく飛躍している。ギターは1人だがジャケットには5人いるので、ギター2人での演奏であることはサウンド上でも明らかだ。「アモン・アマース」では刀がきしむ戦闘の音が入っている。
THE AVENGER
1999年。ギターが加入し、ドラムが交代。5人編成。前作と同路線。ジャケットもジャケットの中もバイキング時代の古美術品がたくさん出てくる。「メタルレイス」は珍しくヘビーメタルそのものについて歌っているが、歌詞の後半には北欧神話に結びつけている。この曲だけがやや曲調が異なり、パワフルなヘビーメタル。その他はメロディック・デスメタル。
THE CRUSHER
2001年。これまでのアルバムでは、6分から8分の長い曲が2、3曲、それ以外の5、6曲が4、5分台で構成されていたが、今回は全曲が5分前後。サウンドは変わらない。ジャケットの内部はミョルニールが6点写っており、「アナイアレーション・オブ・ハンマーフェスト」はそれに関する歌詞になっている。ジャケットの人物もミョルニールを持っているので、人間ではなく北欧神話のトール神であることが分かる。「リリーシング・サーターズ・ファイア」はワーグナーのワルキューレの騎行が出てくる。「アイズ・オブ・ホラー」はポゼストのカバー。
VERSUS THE WORLD
2002年。勢いを抑え、スピードも平均的に遅くなっている。メロディック・デスメタルよりも通常のデスメタルに近くなった。かつてのスラッシュ・メタルのバンドが90年ごろからスピードや激しさよりも重量感を重視したのに似ている。遅くなったといってもバスドラムは鳴り続けている。